本科講座4 仕訳(掛取引)

2022年6月14日

本科講座4では掛取引について仕訳を学習します。現金を基準にして考えて仕訳を行えば難しいことはないと思います。

本科講座 4仕訳(掛取引)

ねらい 掛取引の仕訳を覚える。

 商品を取引した時点より後に、支払いや代金回収を行うことを掛取引といいます。よく飲み屋などで「つけといてくれ」というのも掛取引ということができます。本試験では「代金は掛とした」と書かれている場合が掛取引になります。掛取引には売掛金と買掛金の2種類あります。まずは売掛金を説明します。

売掛金とは、商品を販売して相手に渡したが、代金の回収が後日である(翌月10日など)、ことをいいます。

例えば、「S社に売掛金が10,000円ある」ということはS社から回収すべき売上代金が10,000円あるということです。売掛金の仕訳は、売上代金の未回収の部分を売掛金勘定を使用して行います。売掛金は将来現金の増加に伴いますので、現金の仮の姿として考えるとよいと思います。

つまり売掛金が増加した時には現金と同じように借方に書き、減少した時には貸方に記入します。

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※ すぐに解答が出ないときには、代金は掛けとした。のところを現金で考えて見ましょう。

そうして現金として仕訳してから最後に現金のところを売掛金に換えればいいですね。

次に売掛金を回収した場合について考えて見ましょう。

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この場合の仕訳は・・・。そうですね。すでに学習しました。現金が増えたときにはどうするのでしたか? 借方に現金を記入し貸方へ相手勘定科目を記入でしたね。

売掛金とは逆に、掛で仕入れた場合は買掛金という勘定科目になります。たとえば「T社に対して、買掛金が20,000円ある」といった場合には、T社に支払うお金が20,000円あるということです。買掛金は将来、現金の流出をもたらしますので、現金のマイナスの仮の姿として考えるとよいと思います。したがって買掛金が増加した時には貸方にかかれ、減少した時には借方に記入されます。

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買掛金の代金を支払ったときを考えて見ましょう。売掛金の回収と同じように考えます。

仕訳は現金の減少ですから、貸方をまず埋めて借方を埋めます。

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買掛金の回収は現金とは限りません。小切手で支払う場合もあります。

例 買掛金10,000円を小切手を振り出して支払った。

 (借方) 買掛金 10,000  (貸方) 当座預金 10,000

まずは小切手を現金と考えてから最後に勘定科目を変えるのも考え方の一つです。

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