Break time1 手形小切手の基礎知識

2022年6月14日

Break time1では、今後簿記学習に必要となる当座預金、小切手、約束手形について説明しています。

BREAK TIME 1   ちょっと休憩…。

「本科講座1~2」で貸借対照表と損益計算書の学習をしました。次の「本科講座3」から仕訳の学習を始めますが、今後の学習を理解しやすいように予備知識を付けときましょう。

簿記では、手形や当座預金という言葉がよく出てきますが、皆さん意味は理解しているでしょか?ここでは、初めて簿記を学習する方を対象に簡単に説明したいと思います。

当座預金

当座預金とは、銀行預金の一つです。皆さんも、普通預金や定期預金といったものは聞いたことがあるし利用していると思います。当座預金もその預金の1つと考えて下さい。まずは下の表を見比べてみましょう。(一般的な内容を記入、銀行により違う場合もあります。)

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まず当座預金では、何億円預けていても利息は全くつきません。また、公共料金などの引落としも当座預金からは出来ません。一見すると不便極まりない当座預金ですが、商売する上での利便性は大きくあります。その理由とは、小切手・手形が発行できる唯一の預金なのです。

当座預金を開設すると、銀行より小切手帳や手形帳を発行してもらえます。小切手では、当座預金の残高内であれば、好きな金額を記入することが出来、その金額が現金と同じ扱いになるのです。

例えば、商売上必要な営業車(百万円)を買うことを考えてみましょう。支払い方法は現金支払いや、銀行振込など方法はいろいろありますが、カバンの中に小切手帳があれば小切手に百万円金額を記入して相手に渡すだけでいいのです。小切手には、記入した金額分の価値があるのです。もちろんあなたの当座預金に1,000,000円以上の残高があることが前提ですが・・・。

このように、高価な買い物をする時(仕入れの代金を払うとき)などに現金を持たなくてよいのです。逆に小切手を受け取った場合は銀行へ行ってお金に交換します。

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約束手形

 次に約束手形を説明します。たとえば洋服屋例に出して考えてみましょう。服を販売するためには、商品を仕入れなければなりません。商品代金を現金で支払えれば問題ないのですが、お金が少ない時やお金がない時などは、現金取引だけだと、仕入れることが出来なくなってしまったり、仕入れの量が少なくなったりします。

このような場合に、仕入代金を商品売上後に支払えると問題が解決します。それを可能にするのが手形帳なのです。手形帳があれば、手形帳の金額欄に商品の購入代金を記入して、支払い期日を記入して相手に渡せばいいのです。

この相手に渡す手形を約束手形といいます。こうすることにより、取引時には支払いする必要がなくなります。(取引相手先が手形取引を受諾してくれないと駄目ですが…)

もちろん支払い期日には、当座預金から残高が引かれますので、それまでに当座預金へ入金しておく必要があります。我々が使用するクレジットカードに少し似ていますね。逆に約束手形を受け取った場合には、支払期日に銀行へ行ってお金に変換できます。

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約束手形は上記の用になっています。

振出人(神戸商店)⇒手形の作成者で、手形を振出したとき、手形金額の支払い義務を負う人

名宛人(大阪商事)⇒約束手形を受け取ったとき、手形金額の受取り権利を持つ人

約束手形の取引とは、振出人と名宛人という二者間の取引になります。

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裏書については、「本科講座7」で詳しく学習します。

本科講座

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