基礎講座1.2

2022年6月12日

基礎講座1,2では簿記の流れや約束事などを説明しています。

基礎講座 1簿記の流れ・専門用語を理解しよう

簿記の流れ

 まずは、簿記の流れについて学習しましょう。詳しい内容は次の単元から学習しますので、基礎講座は、この順序で学習するんだなと言う程度でOKです。導入講座では、図1の最後の部分、貸借対照表と損益計算書について解説をしました。簿記の目的は日々の取引を記録して決算書(貸借対照表・損益計算書)を作成することです。〔いくら儲かったのか、またはいくら損をしたのかを確認する為です。〕決算書を作るには、仕訳という作業からはじまり、仕訳帳の作成→総勘定元帳の作成→試算表の作成→精算表の作成→貸借対照表、損益計算書の作成の順番になります。〔図1参照〕基礎講座2からの学習では、今どこを説明しているのかを押さえながら学習しましょう。

また、導入講座での最後に掲載した図と比べておいて下さい。ここからの基礎講座では下図の流れに沿って学習していきます。

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簿記の専門用語

 簿記を学習する上で、いくつかの専門的な用語があります。初めて学習する人がまず疑問に思う専門用語に借方(かりかた)・貸方(かしかた)という言葉があります。簿記は、数字を扱うのでお金の貸し借りと思ってしまう方が多いですが、金銭の貸借とは考えないで下さい。簿記では、借方は左側、貸方は右側という意味なのです。

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基礎講座1のまとめ

1.簿記の流れは取引から始まり仕訳帳の作成→総勘定元帳の作成→試算表の作成→貸借対照表、損益計算書の作成となる。

2.簿記の専門用語に借方(かりかた)・貸方(かしかた)がある。

基礎講座 2簿記上の取引の意味を理解しよう

それでは、簿記の流れに沿って学習していくことにしましょう。

簿記上の取引

簿記上の取引とは、資産・負債・純資産が増えたり減ったりする取引のことをいいます。ですので、資産・負債・純資産が増減しなければ簿記上の取引にはなりません。(資産・負債・純資産の意味がわからなければ、導入講座の[解説]にもう一度戻って学習してください。)

例えば、「土地を借りる契約を結んだ」場合は取引が成立したといいますが、簿記では、契約を結んだだけでは「簿記上の取引」が成立したとはいえません。契約を結んで、土地を借りるためにお金などを支払った時に「簿記上の取引」が成立したとみなされます。また商品や現金などが盗難にあった場合は、商売上の取引ではありませんが、盗難により資産が減少するので「簿記上の取引」に該当します。

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勘定科目とは

勘定科目とは、資産・負債・純資産・収益・費用の各分野をさらに細分化したそれぞれに名称をつけているといえます。例えば、資産のなかにも、現金であったり、銀行預金であったり、備品などいろいろあります。また負債の項目では、借入金などの勘定科目があり、収益の項目では売上、費用の項目では仕入や給料などがあります。〔勘定科目の説明は、導入講座の解説でも行っていますのでそちらも参照して下さい。〕

 簿記では、商取引(簿記上の取引)をおこなったときに発生するときに種類別にわけて作業します。勘定科目で細分化されていないと、取引の状況が把握しにくくなります。そのような観点からも勘定科目は重要なものといえます。

基礎講座2のまとめ

1.簿記上の取引には、必ず資産・負債・純資産の増減が伴うものである。

2.勘定科目とは、資産・負債・資本・収益・純資産の各分野をさらに細分化したものに名称を付けたものである。

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